英語だと思ってた!和製英語30選(ビジネス編)
「アジェンダ」は海外ビジネスで同じ意味?
はじめに|会議前に必ず登場する言葉
「今日のアジェンダはこちらです」
「アジェンダを共有しておきます」
日本のビジネスでは、会議準備や進行に欠かせない言葉「アジェンダ」。
英語の agenda が元になっているため、
「海外でも同じ意味で使える」と思われがちです。
しかし実際には、日本語の「アジェンダ」と英語の agenda には、
使い方と前提条件にズレがあります。

英語の agenda は「会議の正式な議題」
英語の agenda は、
- 会議で扱う正式な議題
- 事前に共有されている項目
- 参加者が準備すべき内容
を指します。
英語圏では、
agenda がある=
会議の目的と流れが明確に定義されている
という前提が強くあります。
日本語の「アジェンダ」とのズレ
日本語の「アジェンダ」は、
- 話す予定のテーマ
- 今日やること
- なんとなくの議題
といった、かなり柔らかい意味で使われることがあります。
そのため日本語感覚で、
Let’s talk about today’s agenda.
と言うと、
「正式な議題文書があるのか?」
と相手に思わせてしまうことがあります。
海外ビジネスで起きやすい誤解
日本語の感覚で、
We’ll decide the agenda during the meeting.
と言うと、
英語話者には
「準備不足の会議」
「目的が不明確」
と受け取られる可能性があります。
英語圏では、
agenda は事前に決まっているもの
という意識が非常に強いのです。
英語での自然な言い換え表現
英語では、会議の段階に応じて表現を使い分けます。
よく使われる表現
- agenda(正式な議題)
- meeting topics(話題)
- discussion points(検討事項)
- items to cover(扱う項目)
- outline(全体像)
まだ固まっていない段階では、
topics / discussion points
を使うのが自然です。
実践例|会議前後でのNGとOK
❌ NG例(日本語感覚)
We’ll decide the agenda later.
→ 準備不足に聞こえる。
⭕ OK例(自然なビジネス英語)
We’ll share the agenda in advance.
Here are the discussion points for today’s meeting.
カジュアルな社内ミーティングなら、
These are the items we’d like to cover today.
が適切です。
日本と海外の「会議文化」の違い
日本では、
- 会議中に方向性を探る
- 柔軟に話題が変わる
- 空気を読みながら進める
といった進め方が多く見られます。
一方、英語圏では、
- 会議の目的が明確
- 議題に沿って進行
- 決定事項が残る
というスタイルが一般的です。
正しく使い分けると会議評価が上がる
海外ビジネスでは、
The agenda has been shared in advance.
この一言だけで、
「準備された会議」
という印象を与えられます。
agenda を正しく使えることは、
ファシリテーション力の高さにも直結します。
まとめ|「アジェンダ」は事前確定が前提
- agenda は英語では正式・事前共有が前提
- 日本語の「アジェンダ」とは意味の幅が違う
- topics / discussion points を使い分ける
和製英語を見直すことは、
国際会議での信頼感を高める近道です。
出典・参考資料
- Oxford Learner’s Dictionaries
- Cambridge Dictionary
- 研究社 新英和大辞典
- Harvard Business Review(会議運営・ファシリテーション関連記事)
