「スケジュール感」は海外ビジネスで通じない?

英語だと思ってた!和製英語30選(ビジネス編)

「スケジュール感」は海外ビジネスで通じない?

はじめに|進行管理で起きやすい言葉のズレ

「この案件、スケジュール感はどんな感じですか?」
「だいたいのスケジュール感を共有してください」

日本のビジネスでは当たり前のように使われる「スケジュール感」。
進行の目安や感覚的な見通しを尋ねる便利な言葉ですが、海外ビジネスでは通じない和製英語です。

プロジェクト管理や納期調整の場面ほど、言葉の曖昧さはトラブルの原因になります。


「スケジュール感」は英語に直訳できない

日本語の「スケジュール感」は、

  • ざっくりした時期
  • おおよその進行イメージ
  • 厳密ではない見通し

をまとめて表す、非常に日本的な表現です。

これをそのまま英語にして、

sense of schedule

と言っても、英語話者にはほとんど意味が伝わりません。
英語では schedule は具体的で確定したもの という前提が強いためです。


海外ビジネスで誤解されやすい理由

英語圏のビジネスでは、

  • いつ開始するのか
  • いつ完了するのか
  • どこがマイルストーンなのか

といった具体性が重視されます。

そのため、

What’s your sense of the schedule?

と聞くと、
「正式なスケジュールがあるのか?」
「決まっていないのか?」
と、相手を混乱させてしまうことがあります。


英語での自然な言い換え表現

英語では「スケジュール感」を一語で言わず、
何を知りたいのかを分解して聞くのが基本です。

よく使われる表現

  • timeline(全体の進行予定)
  • estimated schedule(概算スケジュール)
  • rough timeline(大まかな予定)
  • expected completion date(完了予定日)
  • project milestones(節目)

「感覚的に聞きたい」場合でも、
rough / estimated を使うと自然になります。


実践例|会議・メールでのNGとOK

❌ NG例(和製英語的)

Do you have a sense of schedule?

→ 意味が曖昧で、やや不自然。

⭕ OK例(自然なビジネス英語)

Could you share a rough timeline?
What is the estimated schedule for this project?

さらに具体化するなら、

When do you expect this phase to be completed?

と聞くと、実務的です。


日本と海外の「予定」に対する考え方の違い

日本では「スケジュール感」という言葉で、

  • まだ確定していない
  • 変更の余地がある
  • 空気感として共有したい

という前提を含めて伝えます。

一方、英語圏では、
未確定でも数値や日付で示すことが求められます。

そのため、「感」という曖昧さは好まれません。


言い換えができると進行管理が楽になる

海外ビジネスでは、

  • 聞く側:何を知りたいかを明確に
  • 伝える側:前提条件を明示

することで、認識ズレを防ぎます。

This is a rough estimate and may change.

この一言を添えるだけで、
柔軟性とプロフェッショナリズムの両方を示せます。


まとめ|「スケジュール感」は具体化が鍵

  • 「スケジュール感」は英語では通じない
  • timeline / estimated schedule を使う
  • 何を知りたいかを分解して聞く

和製英語を正しく言い換えることは、
納期トラブルを防ぐ実践的なビジネススキルです。

出典・参考資料

  • Oxford Learner’s Dictionaries
  • Cambridge Dictionary
  • 研究社 新英和大辞典
  • Harvard Business Review(プロジェクト管理・スケジューリング関連記事)