「ブラッシュアップ」は海外ビジネスで通じない?

英語だと思ってた!和製英語30選(ビジネス編)

「ブラッシュアップ」は海外ビジネスで通じない?

はじめに|資料修正でよく使われるカタカナ語

「この資料、もう少しブラッシュアップしましょう」
「提案内容をブラッシュアップして再提出します」

日本のビジネスでは、
改善する・磨き上げる・質を高める
といった意味で使われる「ブラッシュアップ」。

英語っぽい響きのため、そのまま
brush up
と言えば通じると思われがちですが、
実はこれも海外ビジネスではズレが生じやすい和製英語です。


英語の brush up の本来の意味

英語の brush up は、

  • 忘れかけた知識を復習する
  • スキルを思い出す

という意味で使われます。

たとえば、

  • brush up on my English(英語を復習する)
  • brush up on math skills(数学を復習する)

のように、
すでにある知識を思い出す行為を指します。


日本語の「ブラッシュアップ」との決定的な違い

日本語の「ブラッシュアップ」は、

  • 内容を改善する
  • 表現を洗練させる
  • クオリティを上げる

という、前向きな改良作業を意味します。

しかし英語で、

We will brush up this proposal.

と言うと、
「提案内容を復習する?」
という不自然な意味になってしまいます。


海外ビジネスで起きやすい誤解

日本語感覚で、

Let’s brush up the document.

と言ってしまうと、
「どこが問題なのか?」
「何をするのか?」
が伝わりません。

英語では、
改善の内容を具体的に表す動詞
が求められます。


英語での自然な言い換え表現

英語では「ブラッシュアップ」を
目的別に言い換えます

よく使われる表現

  • refine(洗練させる)
  • improve(改善する)
  • polish(磨き上げる)
  • revise(修正する)
  • enhance(価値を高める)

ビジネス資料では
refine / polish
が特に相性の良い表現です。


実践例|会議・メールでのNGとOK

❌ NG例(和製英語)

Let’s brush up this proposal.

→ 意味が不自然。

⭕ OK例(自然なビジネス英語)

Let’s refine this proposal.
We’ll polish the presentation before the meeting.
The document needs some revisions.

目的が明確なほど、
評価の高い英語になります。


日本と海外の「改善表現」の違い

日本では「ブラッシュアップ」という一言で、

  • 内容
  • 表現
  • 構成
  • デザイン

をまとめて表現します。

一方、英語圏では、

  • 何を改善するのか
  • どの部分か
  • なぜ必要か

言葉で明確にする文化があります。


正しく言い換えると仕事が早く進む

海外ビジネスでは、

We need to refine the key message.

のように言うだけで、
改善ポイントが一瞬で共有されます。

「ブラッシュアップ」を具体化できることは、
仕事のスピードと質を上げる英語スキルです。


まとめ|「ブラッシュアップ」は英語では使わない

  • brush up は「復習する」という意味
  • 日本語の「ブラッシュアップ」とは別物
  • refine / polish / revise を使い分ける

和製英語を一つ修正するだけで、
資料作成・提案の英語が格段に洗練されます。

出典・参考資料

  • Oxford Learner’s Dictionaries
  • Cambridge Dictionary
  • 研究社 新英和大辞典
  • Harvard Business Review(資料作成・提案改善関連記事)