英語だと思ってた!和製英語30選(ビジネス編)
「アサイン」は海外ビジネスでどう使う?
はじめに|プロジェクト現場で頻発する言葉
「この案件、彼をアサインします」
「新しいメンバーをアサインしてください」
IT・コンサル・プロジェクト管理の現場を中心に、
日本のビジネスでは当たり前のように使われる「アサイン」。
英語の assign が元になっているため、
「そのまま英語でも問題なく使える」と思われがちですが、
実は使い方を間違えると違和感を与えやすい言葉です。

英語の assign は「命令」に近い
英語の assign は、
- 任務を割り当てる
- 役割を正式に指示する
- 上位者が下位者に業務を与える
といった、上下関係がはっきりした文脈で使われる動詞です。
そのため、
I will assign him to this project.
という表現は、
マネージャーや責任者の立場であれば自然ですが、
同僚同士や対等な関係ではやや強く聞こえます。
日本語の「アサイン」とのズレ
日本語の「アサイン」は、
- 配置する
- メンバーに入れる
- 参加してもらう
といった、比較的ソフトな意味で使われることが多い言葉です。
しかし英語では、
「誰が・どの権限で・何を指示するのか」
が強く意識されるため、日本語感覚のまま使うとズレが生じます。
海外ビジネスで誤解されやすい例
たとえば会議で、
We will assign John to this task.
と言うと、
「もう決定事項なのか?」
「本人の合意は取れているのか?」
と受け取られることがあります。
日本語の「とりあえずアサイン」という軽さは伝わりません。
英語での自然な言い換え表現
英語では、状況に応じて表現を使い分けます。
よく使われる表現
- assign(正式に任務を与える)
- appoint(役職・責任者に任命する)
- allocate(人員やリソースを割り当てる)
- have someone work on ~(~を担当してもらう)
- bring someone onto the project(プロジェクトに参加してもらう)
日常的なビジネス会話では、
bring someone onto the project がとても自然です。
実践例|会話・メールでのNGとOK
❌ NG例(日本語感覚)
Let’s assign her to this project.
→ 決定が強すぎて聞こえる可能性があります。
⭕ OK例(自然なビジネス英語)
Let’s have her work on this project.
We’re planning to bring her onto the project.
正式な指示として伝えたい場合のみ、
She has been assigned to this role.
と assign を使うのが適切です。
日本と海外の「役割決定」の考え方
日本では、
- 柔軟に変更できる
- 暫定的な配置
- チーム内で調整する
といった前提で「アサイン」が使われます。
一方、英語圏では、
- 責任の所在
- 権限
- 合意の有無
が重視されるため、
assign は責任を伴う重い言葉になります。
言い換えができるとチーム運営が円滑になる
海外ビジネスでは、
- 強すぎる指示は避ける
- 参加・協力のニュアンスを出す
- 立場に応じた言葉を選ぶ
ことが信頼関係につながります。
We’d like to have you work on this project.
この一言で、
丁寧かつ協力的な印象を与えられます。
まとめ|「アサイン」は立場で使い分ける
- assign は英語では強い表現
- 日常会話では have someone work on / bring onto が自然
- 権限と責任の重さを意識する
和製英語を正しく言い換えることは、
国際チームでの信頼構築に直結するスキルです。
出典・参考資料
- Oxford Learner’s Dictionaries
- Cambridge Dictionary
- 研究社 新英和大辞典
- Harvard Business Review(チーム編成・プロジェクト管理関連記事)
