「マイナスイメージ」は海外ビジネスでどう伝える?

英語だと思ってた!和製英語30選(ビジネス編)

「マイナスイメージ」は海外ビジネスでどう伝える?

はじめに|評価や印象を語るときほど注意が必要

「この表現だとマイナスイメージになります」
「会社のマイナスイメージにつながる恐れがあります」

日本のビジネスシーンではよく使われる「マイナスイメージ」。
会議や資料、広報・マーケティングの場面でも頻出する言葉です。

しかしこの表現も、そのまま英語にすると不自然、または誤解を招きやすい和製英語の一つです。


「マイナスイメージ」は英語では不自然

英語に直訳して
negative image
と言うことはできますが、日本語の「マイナスイメージ」とまったく同じ感覚では使われません

英語で negative image は、

  • 強く否定的な評価
  • 社会的・倫理的な問題
  • ブランド価値の大きな毀損

といった、かなり重い意味合いで受け取られることが多い表現です。

日本語のように、
「ちょっと印象が悪い」
という軽いニュアンスでは使われません。


海外ビジネスで直訳するとどう聞こえる?

たとえば会議で、

This will create a negative image.

と言うと、
相手は
「深刻な評判リスクがあるのか?」
「企業ブランドに致命的な問題があるのか?」
と身構えてしまうことがあります。

日本語の感覚で使うと、
必要以上に問題を大きく見せてしまう可能性があります。


英語での自然な言い換え表現

英語では「印象が悪くなる」という内容を、
具体的・段階的に表現します。

よく使われる表現

  • give a bad impression(悪い印象を与える)
  • hurt our reputation(評判を損なう)
  • damage the brand image(ブランドイメージを損なう)
  • be perceived negatively(否定的に受け取られる)
  • raise concerns(懸念を生じさせる)

多くの場合、
bad impressionbe perceived negatively
が最も柔らかく、実務向きです。


実践例|会議・資料でのNGとOK

❌ NG例(直訳)

This wording gives a negative image.

→ 意味は通じますが、やや強すぎる印象です。

⭕ OK例(自然なビジネス英語)

This wording may give a bad impression.
This could be perceived negatively by customers.

マーケティングや広報では、

This could hurt our brand image.

と表現すると、より専門的になります。


日本と海外の「印象」に対する考え方の違い

日本では「マイナスイメージ」という言葉で、

  • なんとなく良くない
  • 雰囲気が悪くなる
  • 評価が下がりそう

といった幅広い状態を表現します。

一方、英語圏では
「誰に」「どの点が」「どの程度」悪いのか
を明確にする傾向があります。

そのため、抽象的な negative image は避けられることが多いのです。


言い換えができると説得力が上がる

海外ビジネスでは、

  • 印象の理由
  • 想定される相手
  • 具体的な影響

を説明できる人が評価されます。

Customers may perceive this as misleading.

このように言い換えるだけで、
論理的で説得力のある指摘になります。


まとめ|「マイナスイメージ」は具体化する

  • 「マイナスイメージ」は直訳すると強すぎる
  • bad impression / perceived negatively が実務向き
  • 誰にどう見えるかを具体的に伝えることが重要

和製英語を見直すことは、
英語表現だけでなく、ビジネス思考の整理にもつながります。

出典・参考資料

  • Oxford Learner’s Dictionaries
  • Cambridge Dictionary
  • 研究社 新英和大辞典
  • Harvard Business Review(ブランド評価・コミュニケーション関連記事)