「リマインド」は海外ビジネスで失礼になる?

英語だと思ってた!和製英語30選(ビジネス編)

「リマインド」は海外ビジネスで失礼になる?

はじめに|丁寧なつもりが誤解を生む言葉

「念のためリマインドします」
「リマインドメールを送っておきました」

日本のビジネスでは、相手を気遣う意味合いで使われる「リマインド」。
英語の remind が元になっているため、
「海外でも同じように丁寧に使える」と思われがちです。

しかし実際には、使い方を誤ると失礼・高圧的に聞こえる可能性がある、注意すべき言葉です。


英語の remind はやや強めの動詞

英語の remind は、

  • 相手が忘れている前提
  • 注意を促す
  • 義務を思い出させる

といったニュアンスを含む動詞です。

そのため、目上の人や取引先に対して、

I will remind you.

と言うと、
「忘れているだろうから言ってあげる」
という上から目線に聞こえることがあります。


日本語の「リマインド」とのズレ

日本語では「リマインド」は、

  • 念のため
  • 親切心
  • トラブル防止

といった、配慮の言葉として使われます。

しかし英語では、
remind を使う=
相手のミスや忘却を前提にする
と受け取られやすいのです。


海外ビジネスで起きやすい誤解

たとえばメールで、

I am reminding you about the deadline.

と書くと、
「急かされている」
「信用されていない」
と感じさせてしまうことがあります。

日本語の「ご確認まで」という軽さは伝わりません。


英語での自然で丁寧な言い換え表現

海外ビジネスでは、
remind を使わずに同じ意図を伝えるのが一般的です。

よく使われる表現

  • just a quick note to…(念のためのご連絡)
  • following up on…(フォローアップとして)
  • as a reminder(控えめなリマインド)
  • I wanted to check in regarding…(状況確認)
  • friendly reminder(※社内向け・関係性が近い場合)

特に following up は非常によく使われます。


実践例|メール・会話でのNGとOK

❌ NG例(そのまま翻訳)

I will remind you of the meeting.

→ 直接的すぎて強い印象。

⭕ OK例(自然で丁寧)

Just a quick note about our meeting tomorrow.
I’m following up on our previous discussion.

社内でフラットな関係なら、

This is a friendly reminder about the deadline.

も許容されます。


日本と海外の「気遣い表現」の違い

日本では、

  • 念押し
  • 先回り
  • 配慮

が美徳とされます。

一方、英語圏では、

  • 相手の管理能力を尊重する
  • 必要以上に干渉しない
  • 言葉の強さを調整する

ことが重要視されます。


正しく言い換えると関係性が良くなる

海外ビジネスでは、

Just checking in to see if you need anything from us.

この一文だけで、
催促ではなくサポートとして伝わります。

「リマインド」を言い換えられることは、
信頼関係を守る英語スキルです。


まとめ|「リマインド」は慎重に使う

  • remind は英語では強めの表現
  • following up / just a quick note が安全
  • 相手との関係性・立場を考える

和製英語を一つ調整するだけで、
海外とのメール・会話の印象は大きく改善します。

出典・参考資料

  • Oxford Learner’s Dictionaries
  • Cambridge Dictionary
  • 研究社 新英和大辞典
  • Harvard Business Review(ビジネスコミュニケーション関連記事)