「ローンチ」は海外ビジネスで同じ意味?

英語だと思ってた!和製英語30選(ビジネス編)

「ローンチ」は海外ビジネスで同じ意味?

はじめに|新サービスの話題で必ず出る言葉

「来月、新サービスをローンチします」
「このプロダクトはすでにローンチ済みです」

日本のビジネスシーンでは、「ローンチ」は
公開・開始・提供スタート
といった幅広い意味で使われています。

英語の launch が元になっているため、
「海外でも同じ感覚で使える」と思われがちですが、
実はここにも意味のズレがあります。


英語の launch は「公式かつ大きな開始」

英語の launch は、

  • 公式に発表する
  • 市場に投入する
  • 企業として明確に打ち出す

といった、インパクトのある開始を指します。

たとえば、

  • product launch
  • company launch
  • global launch

など、
対外的な発表・マーケティングを伴う開始
というニュアンスが強い言葉です。


日本語の「ローンチ」とのズレ

日本語の「ローンチ」は、

  • 社内向けに使い始めた
  • テスト公開した
  • 一部ユーザーに提供開始

といった、小さな開始段階でも使われることがあります。

しかし英語で、

We launched the system internally.

と言うと、
「社外向けにも正式発表したのか?」
と誤解される可能性があります。


海外ビジネスで起きやすい誤解

日本語感覚で、

We will launch a new feature next week.

と言った場合、
相手は
「マーケティングも含めた正式リリース?」
と受け取ります。

実際は
「β版公開」「段階的リリース」
である場合、認識のズレが生まれます。


英語での自然な言い換え表現

英語では、開始の規模や対象に応じて表現を使い分けます。

よく使われる表現

  • launch(正式・対外的な開始)
  • release(公開・提供開始)
  • roll out(段階的に展開する)
  • go live(運用開始)
  • introduce(導入する)

社内・限定的な開始には
roll out / go live
がよく使われます。


実践例|会議・資料でのNGとOK

❌ NG例(日本語感覚)

We launched the new system for internal use.

→ 規模が大きく聞こえる。

⭕ OK例(自然なビジネス英語)

We rolled out the new system internally.
The service will go live next week.

正式発表の場合のみ、

We will officially launch the product next month.

launch を使うのが適切です。


日本と海外の「開始」に対する考え方の違い

日本では、

  • 段階的に始める
  • 走りながら調整する
  • 内外の区別が曖昧

という進め方が多く見られます。

一方、英語圏では、

  • 内部開始と外部発表を明確に分ける
  • 言葉でフェーズを区別する
  • 発表=責任を伴う

という考え方が一般的です。


正しく言い換えると期待値が揃う

海外ビジネスでは、

This will be a phased rollout.

と一言添えるだけで、
「一気に全体公開ではない」
ことが明確になります。

launch を慎重に使うことは、
期待値調整の重要なスキルです。


まとめ|「ローンチ」は規模を意識する

  • launch は英語では公式・対外的な開始
  • 日本語の「ローンチ」は意味が広すぎる
  • roll out / release / go live を使い分ける

和製英語を正しく理解することで、
国際プロジェクトの認識ズレを防げます。

出典・参考資料

  • Oxford Learner’s Dictionaries
  • Cambridge Dictionary
  • 研究社 新英和大辞典
  • Harvard Business Review(プロダクトローンチ・市場導入関連記事)