【Day16】配色の基本ルール ― 誰でも“まとまる色”が作れる方法

色について学ぶ30日 ― 色を知ると世界がもっと楽しくなる

【Day16】配色の基本ルール ― 誰でも“まとまる色”が作れる方法

「配色が難しい…」「組み合わせると何か違和感がある」
デザインや資料作成、SNS投稿でこう感じたことはありませんか?

配色には、プロが必ず使っている “基本ルール” がいくつかあります。
これを押さえるだけで、
誰でも簡単に“統一感のある色使い”ができるようになります。

今日は、初心者から上級者まで必ず使う
シンプルで効果的な配色の基本ルール を紹介します。


■ 配色の三原則(黄金ルール)

配色の世界には、もっとも有名な三大ルールがあります。


● ① 60:30:10 の法則(色の比率)

プロのデザイナーが必ず使う配色黄金比です。

  • 60%:ベースカラー(背景・土台)
  • 30%:メインカラー(主役)
  • 10%:アクセントカラー(引き締め)

例:
部屋 → 白60% × 木目30% × 緑の植物10%
Webデザイン → 白60% × 青30% × オレンジ10%
資料 → グレー背景 × 紺 × 黄色のアクセント

この比率で配色すると“自然と美しく見える”のが最大の強みです。


● ② トーンをそろえる(Day5の復習)

色は「明度・彩度」でまとまりが生まれます。

  • ペールトーン(淡い色)で統一 → 優しい
  • ビビッドで統一 → 元気
  • ダークで統一 → 落ち着き
  • グレイッシュで統一 → 大人・洗練

色相が違っても、トーンがそろうと違和感が消える
これは配色の裏技とも言えるテクニックです。


● ③ 主役の色を1つだけ決める

複数の色を“同じ強さ”で使うとバラバラになります。

主役(メインカラー)を決めると
全ての色が「その主役に合わせる」ことで統一感が生まれます。

例:

  • 青を主役に → 白やグレーで調和、オレンジをアクセント
  • 緑を主役に → ベージュで自然、赤を少量添える
  • ピンクを主役に → グレーで上品、ゴールドでアクセント

主役色が1つ決まるだけで世界観が整います。


■ カラーホイールを使った配色ルール(Day4・6の応用)


● ④ 補色でメリハリ(反対の色)

補色は「強調」したいときに最適。

  • 赤 × 緑
  • 青 × オレンジ
  • 黄 × 紫

ポイント使いすると視線誘導が簡単になります。


● ⑤ 類似色で調和(隣り合う色)

  • 青 → 青緑 → 緑
  • 赤 → 赤紫 → 紫

落ち着いたまとまりのある配色がつくれます。
インテリア・ブランドデザインに向いています。


● ⑥ トライアドでバランス(正三角形)

  • 赤 × 青 × 黄
  • 青紫 × 緑 × 橙

華やかで整った配色がつくれる、万能な3色法です。


■ 配色で“失敗しない”ためのポイント


● ⑦ 彩度を揃える

彩度の高い色と低い色を混ぜると、
まとまりがなく見えることがあります。

  • ビビッドにはビビッドを
  • くすみにはくすみを
  • 淡い色には淡い色を

が基本。


● ⑧ 無彩色を混ぜる(白・黒・グレー)

どんな色とも馴染む“万能中和剤”。

  • 白 → 明るさ・清潔
  • 黒 → 引き締め
  • グレー → 調和・大人っぽさ

迷ったら無彩色を足すと一瞬で整います(Day12)。


● ⑨ 色数を絞る(3色が基本)

使う色が増えるほど難しくなります。

基本は
3色+無彩色
が最も美しくまとまる組み合わせです。


■ 日常で使える配色アイデア

  • 服:ベージュ × 白 × 黒(大人シンプル)
  • 部屋:白60% × 木目30% × 緑10%(北欧風)
  • SNS:ペールトーンで統一(やさしい印象)
  • 名刺:紺 × 白 × 黄色(信頼+アクセント)
  • 料理写真:暖色 × 2色だけ(美味しそうに見える)

配色は“引き算”が最も重要です。


▼ まとめ

  • 配色の黄金比=60:30:10
  • トーンをそろえると一気にプロっぽくなる
  • 主役の色は1つに決める
  • 補色=強調、類似色=調和、トライアド=バランス
  • 無彩色を混ぜるとまとまる
  • 色は“少なく使う”ほど洗練される

配色はセンスよりもルール。
ルールを知れば、誰でも美しい色の世界を作れます。


▼ 出典・参考

  • 日本色彩学会『配色理論』
  • Itten 色彩論
  • Adobe Color(配色生成ツール)
  • Bauhaus 基礎造形