投資を始める前に
投資の目的を決める Day3
投資を始める前に、最も大事なことは「なぜ投資をするのか」という目的をはっきりさせることです。
目的が曖昧なまま投資を始めると、相場が下がったときに不安になり、慌てて売ってしまったり、逆に一時的な上昇に心を動かされて高値掴みをしてしまったりと、感情に振り回されやすくなります。投資における失敗の多くは、この「目的の不明確さ」から生じるといっても過言ではありません。
目的が曖昧だと、途中で迷いやすく、感情に振り回されやすくなります。
目的別に考える投資スタイル
投資の目的は人によって大きく異なります。典型的なものをいくつか整理してみましょう。
- 老後資金:退職後の生活を見据え、数十年単位で安定的に資産を増やすことが目的です。この場合、低コストで広く分散されたインデックス投資や債券を組み合わせるのが基本となります。
- 教育資金:子どもの大学進学など、15〜20年先の大きな支出を準備する目的です。リスクを抑えながら計画的に積み立てられる投資信託が有効です。
- 余裕資金の運用:生活に支障のない資金を使って、ある程度のリスクを取りつつリターンを狙うケースです。株式や不動産など、値動きは大きいですがリターンの可能性も高い資産が候補になります。
- 短期的な利益:短期間での値動きを狙うFXや短期トレードなどがこれにあたります。ただし、初心者にとってはリスクが高く、勉強や経験が不可欠です。
このように「目的別」に適した投資手法を選ぶことが、長期的な成功の鍵になります。
ゴールを決めない投資は迷子になる
投資はマラソンのようなものです。ゴールを決めずに走り出せば、途中でどこに向かえばよいかわからず、疲れて諦めてしまうかもしれません。
逆に「老後資金として毎月3万円を30年間積み立てる」と具体的なゴールを定めれば、多少の値動きがあっても「今は一時的な上下にすぎない」と冷静に構えることができます。目的が明確であればあるほど、ブレずに投資を続ける力になるのです。

ライフイベントと投資の関係
投資の目的は、人生のライフイベントと密接に関わっています。老後資金、教育費、住宅購入、さらにはセカンドライフでの趣味や旅行など、将来の夢や計画に合わせて投資の目的を設定しましょう。
目的と投資期間を意識することで、「どのくらいのリスクを取れるか」や「どの投資商品が適しているか」が見えてきます。
目的を明確にする習慣を
投資の世界では「時間」と「目的」が最大の味方です。短期的な値動きに惑わされるのではなく、自分の目的に沿った投資方針を定め、粘り強く続けることが成功の近道です。
👉 投資を始める前に「目的地(ゴール)」を必ず決めましょう。
参考にできる出典
- 金融庁「人生100年時代のお金と資産形成」
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan/ - 投資信託協会「投資信託の基礎知識」
https://www.toushin.or.jp/