Day2:止まれ ― 最重要の“赤三角”を守れないと事故は避けられない

知ってないとヤバい?標識を学ぶ30日

Day2:止まれ ― 最重要の“赤三角”を守れないと事故は避けられない

道路標識の中でも、最も重大な事故を防ぐために存在しているものが「止まれ(STOP)」です。赤色の逆三角形という特徴的な形は、世界的にも“絶対に見落としてはならない標識”として扱われています。
日本の一時停止違反は年間100万件以上検挙されており、事故原因の中でも常に上位。つまり「止まれ」を正しく理解し、100%実行することは、自分と家族、そして周囲の命を守るための最重要ルールなのです。


◆ 1.「止まれ」は“完全停止”が義務。徐行は違反

多くの人が誤解しているのが、以下の点です。

× ちょっと減速しただけでもOK
× 周囲に車がいなければ止まらなくていい
× 歩行者がいないならノンストップで進んでいい

すべて誤りです。

「止まれ」標識のある場所では、車輪が完全に止まるまで停止し、左右・前後を確認することが義務付けられています。
アクセルを離して“トロトロ走行”や“徐行”では一時停止にならず、“一時不停止違反”として扱われます。


◆ 2.どこで止まればいい? 停止位置のルール

一時停止には、明確な停止位置の優先順位があります。

  1. 停止線がある場合 → 停止線の手前で止まる
  2. 停止線がない場合 → 交差点の直前で止まる
  3. 見通しが悪い場合 → 停止後に少し前へ出て再確認する

特に見通しの悪い交差点では、
「一度止まって確認 → 少し進んで再度停止」
という安全確認が必要です。


◆ 3.歩行者・自転車の優先を必ず守る

一時停止が設置されている場所の多くは、
● 学校周辺
● 住宅街
● 見通しの悪いT字路
● 歩行者や自転車の往来が多い道
です。

つまり「止まれ」は“歩行者や自転車を守るための標識”でもあります。

実際の事故では、
「自動車が一時不停止 → 自転車と衝突」
というケースが非常に多く、停止義務の重要性がわかります。


◆ 4.停止せずに通過するとどうなる?

一時不停止は、
違反点数:2点
反則金:7,000円(普通車)
が科されます。

しかし本当に怖いのは罰金ではなく、
「自分が加害者にも被害者にもなるリスクが一気に上がる」
という点です。

“たまたま車が来なかったから大丈夫だった”という経験は、「たまたま事故にならなかっただけ」です。


◆ 5.止まれ標識が設置される理由を理解する

「止まれ」は無意味に設置されているわけではありません。
その場所には必ず次のような“危険要素”があります。

● 歩行者・自転車の出現頻度が高い
● 見通しが極端に悪い
● 過去に事故が発生している
● 子どもの通学路

理由を知れば「ちょっとくらい…」という気持ちは無くなるはずです。


◆ 6.“止まれ”は習慣にして初めて効果が出る

一時停止を守るドライバーに共通するのは、
「止まることを習慣化している」
という点です。

逆に、一時停止を無視しがちな人は、
● スピード優先
● 早く進みたい気持ち
● 見通し悪くても“たぶん大丈夫”
といった心理が働いています。

習慣は強力です。
「止まれを見たら必ず止まる」
このシンプルなルールを身体に染み込ませることで、事故リスクは大幅に減少します。


◆ Day2のまとめ

● 止まれは“完全停止”が義務
● 停止線があれば手前で止まる
● 歩行者・自転車優先
● 見通し悪い場所は再停止
● スピード優先の心理が事故を生む

明日は Day3:進入禁止 ― 逆走事故を防ぐ命の標識 を学びます。


■ 出典

・警察庁「道路交通法 第43条(指定場所における一時停止)」
・道路交通法施行令
・警察庁交通局 統計資料