Day29:横断禁止 ―「なぜここは渡ってはいけないのか」を理解することが命を守る

知ってないとヤバい?標識を学ぶ30日

Day29:横断禁止 ―「なぜここは渡ってはいけないのか」を理解することが命を守る

道路を歩いていると見かける
「横断禁止」 の標識。

「信号がないから?」
「横断歩道が遠いから?」
と軽く考えられがちですが、
横断禁止が設置される場所は 極めて危険性が高い地点 です。

Day29では、横断禁止の意味と理由を正しく理解し、
「なぜ渡ってはいけないのか」を整理します。


◆ 1.横断禁止とは?

横断禁止とは、
歩行者が道路を横断してはいけない区間 を示す規制です。

白地に青丸、赤斜線で
人が横断しているピクトグラムが描かれています。

この標識がある場所では、
● 横断歩道があっても禁止
● 近道目的の横断は禁止
● 信号無視以前に「横断行為そのもの」が違反

となります。


◆ 2.横断禁止が設置される場所の特徴

横断禁止は、次のような場所に設置されます。

● 交通量が非常に多い幹線道路
● 車の速度が出やすい直線道路
● カーブ直後や坂の頂上
● 中央分離帯がある道路
● 視界が悪くドライバーが歩行者を認識しにくい場所

これらの共通点は
「ドライバーが急停止できない」
という点です。


◆ 3.「ちょっとなら大丈夫」が一番危険

横断禁止区間で起きる事故の多くは、

● 車が来ていないように見えた
● 渡れると思った
● 急げば間に合うと思った

という 判断ミス が原因です。

特に危険なのは、
● 夜間
● 雨天
● 逆光
● 大型車の死角

これらが重なると、
歩行者は ほぼ見えません


◆ 4.横断禁止と横断歩道の関係

誤解されやすいポイントがここです。

● 横断禁止区間には
→ 原則として横断歩道が設置されない
● もし横断歩道が近くにある場合
→ そこまで必ず移動する必要あり

「少し遠いから」は理由になりません。


◆ 5.違反した場合の扱い

横断禁止区間を横断すると、

● 歩行者の交通違反
● 反則金・指導対象
● 事故時は過失割合が大きく不利

特に事故が起きた場合、
「横断禁止を無視した事実」
重大な過失として扱われます。


◆ 6.子ども・高齢者が特に注意すべき理由

横断禁止事故では、

● 子ども → 飛び出し
● 高齢者 → 判断遅れ
が多く見られます。

スクールゾーン付近でも、
横断禁止区間が設定されることがある ため、
大人が正しい行動を示すことが重要です。


◆ Day29まとめ

● 横断禁止=歩行者を守るための規制
● 設置場所は事故多発・高危険エリア
● 「渡れそう」は錯覚
● 違反すると過失が重くなる
● 必ず横断歩道まで移動する

次回はいよいよ
Day30:道路標識シリーズまとめ ― 命を守るための総復習
です。


■ 出典

・道路交通法 第12条(歩行者の横断)
・警察庁「歩行者事故の発生状況」
・国土交通省「幹線道路の安全対策」