「フィックス」は海外ビジネスで通じない?

英語だと思ってた!和製英語30選(ビジネス編)

「フィックス」は海外ビジネスで通じない?

はじめに|会議の終盤でよく聞く言葉

「この内容でフィックスします」
「スケジュールはフィックスです」

日本のビジネスシーンでは、
決定・確定・変更不可
といった意味で使われる「フィックス」。

英語の fix が元になっているため、
「海外でもそのまま使える」と思われがちですが、
実はこれも典型的な和製英語です。


英語の fix は「修理する」

英語の fix の基本的な意味は、

  • 修理する
  • 直す
  • 問題を解決する

です。

たとえば、

  • fix a bug(バグを修正する)
  • fix a problem(問題を解決する)

といった使い方が一般的で、
「決定する」「確定する」 という意味では使われません。


日本語の「フィックス」との決定的なズレ

日本語の「フィックス」は、

  • もう変えない
  • 決定事項
  • 最終版

といった意味で使われます。

しかし英語で、

This schedule is fixed.

と言うと、
「スケジュールが壊れていない」
「修理済み」
という意味に聞こえることがあります。

文脈によっては
「融通が利かない」「固定されている」
というニュアンスになる場合もあります。


海外ビジネスで起きやすい誤解

日本語の感覚で、

Let’s fix this plan.

と言うと、
「どこを直すの?」
「問題があるの?」
と受け取られてしまいます。

「最終決定にしよう」という意図は、
そのままでは伝わりません。


英語での正しい言い換え表現

英語では「フィックス」に相当する意味を、
動詞を使い分けて表現します。

よく使われる表現

  • finalize(最終決定する)
  • confirm(確認・確定する)
  • decide on(決定する)
  • lock in(変更不可として決める)
  • approve(承認する)

ビジネスでは finalize が最も近い表現です。


実践例|会議・メールでのNGとOK

❌ NG例(和製英語)

Let’s fix the schedule today.

→ 修正する意味に聞こえる。

⭕ OK例(自然なビジネス英語)

Let’s finalize the schedule today.
The plan has been confirmed.

変更不可を強調したい場合は、

The schedule is now locked in.

と表現できます。


日本と海外の「決定」の考え方の違い

日本では「フィックス」という言葉で、

  • 決定
  • 合意
  • 承認

をまとめて表現します。

一方、英語圏では、

  • 誰が決めたのか
  • どの段階か
  • 変更可能か

を明確に区別します。

そのため、
一語で済ませる「フィックス」文化は存在しません。


正しく言い換えると信頼が高まる

海外ビジネスでは、

The plan has been finalized and approved.

と伝えることで、
決定の重みと責任の所在が明確になります。

「fix」を使わないだけで、
プロジェクト管理の英語が一段レベルアップします。


まとめ|「フィックス」は英語では使わない

  • 日本語の「フィックス」は英語では通じない
  • fix は「修理する」という意味
  • finalize / confirm / lock in を使う

和製英語を一つ修正するだけで、
国際プロジェクトでの誤解を確実に減らせます。

出典・参考資料

  • Oxford Learner’s Dictionaries
  • Cambridge Dictionary
  • 研究社 新英和大辞典
  • Harvard Business Review(意思決定・プロジェクト管理関連記事)