Day5:エレベーターの「操作パネル前」は下座

新人社会人が知っておきたい雑学

Day5:エレベーターの「操作パネル前」は下座

エレベーターにも「席順マナー」がある?

オフィスで日常的に使うエレベーター。単なる移動手段と思われがちですが、実はここにも「上下関係を意識したマナー」が存在します。社会人として気を抜きやすい場面だからこそ、エレベーターでの立ち位置や振る舞いは意外と見られています。特に新人は、自然に動けるかどうかで「気が利く人」という印象を与えられるのです。

基本ルール:操作パネル前=下座

エレベーター内の立ち位置は、飲み会や会議室と同じく「上座・下座」があります。

  • 上座 …奥側(操作パネルから遠い位置)
  • 下座 …入り口や操作パネル前

つまり、新人や立場が下の人は 操作パネル前に立つ のが自然です。この位置は、ドアの開閉や階数ボタンの操作を担当できるため、「サポート役」としての役割を果たせます。

スマートな一言が印象を変える

単に操作パネル前に立つだけでなく、動作に一言添えるとさらに好印象になります。
「何階になさいますか?」
「開けますのでどうぞ」
こうした声かけは、ほんの数秒のやり取りでも相手に安心感を与えます。無言でボタンを押すよりも、積極的に気配りを見せた方が信頼につながります。

NG行動はこれ

  • 先輩や上司を差し置いて奥(上座)に立つ
  • スマホを見ながらボタン操作を忘れる
  • 開閉ボタンを押しっぱなしにして無愛想な対応をする

これらは「気が利かない新人」と思われる原因になります。特に混雑したエレベーターでは、臨機応変に行動できるかどうかも試される場面です。

ちょっとした気配りが差になる

例えば、上司や取引先と一緒に乗るとき、相手が降りやすいように軽く体を引いたり、先にエレベーターから降りずに「どうぞ」と譲ったりすることも大切です。こうした小さな気遣いが「安心して同行できる人」という評価につながります。

また、大人数で乗る場合には、最初に乗った新人が「開」ボタンを押し続け、全員が入った後で自分が最後に入る、という動作も自然です。

まとめ

エレベーターは日常的な場面ですが、そこでの立ち位置や振る舞いは新人の評価を左右します。

  • 操作パネル前は下座=新人の定位置
  • 「何階になさいますか?」の一言で好印象
  • 小さな気遣いの積み重ねが信頼を生む

たとえ短い時間でも、気配りを意識することで「できる新人」という印象を自然に与えられます。


📚 出典

  • 日本経済新聞「エレベーターでのマナー、意外な落とし穴」
  • All About「ビジネスマナー基本編:エレベーターの立ち位置」
  • 『入社1年目の教科書』岩瀬大輔(ダイヤモンド社)