新人社会人が知っておきたい雑学
Day6:メールのCCとBCC ― 新人が誤解しやすいポイント

CCとBCCの違いを理解していますか?
ビジネスメールを送る際、必ず目にする「CC」と「BCC」。一見似た機能ですが、使い方を誤ると大きなトラブルにつながることがあります。新人が最初につまずきやすいポイントでもあるため、しっかり理解しておくことが大切です。
CC(Carbon Copy)とは
CCは、メールを共有する必要がある人に「参考として送る」際に使います。特徴は、受信者全員が誰に送られているかを確認できること。
例えば、上司に報告のメールを送るときに、プロジェクトメンバーをCCに入れておけば「内容を共有しています」と伝えられます。
ただし、関係のない人までCCに入れると「無駄なメールが多い」と不満を招くことも。CCに入れる範囲は「知っておく必要がある人」に限定することが鉄則です。
BCC(Blind Carbon Copy)とは
一方のBCCは、受信者同士にはアドレスが表示されない仕組みです。例えば、顧客に一斉にメールを送る際にBCCを使えば、他の顧客のメールアドレスが見えない状態で送信できます。
新人がやりがちな失敗は、BCCで送るべきところをCCにしてしまうケース。すると、顧客全員のアドレスが丸見えになり、個人情報漏えいという重大なトラブルにつながります。これは企業の信用問題に直結するため、メール送信前には必ず宛先を確認する習慣をつけましょう。
実務での使い分け例
- CC:上司への報告、チームメンバーとの情報共有
- BCC:顧客への一斉連絡、社外への案内メール
また、社内ではCCの使いすぎに注意。必要以上に人を入れると「自分に関係のないメールが多すぎる」と感じられてしまい、逆に評価を下げることもあります。
メール事故を防ぐ工夫
- 送信前に必ず宛先をダブルチェック
→ To、CC、BCCが適切か確認する習慣を。 - 顧客向けメールはテスト送信を行う
→ 実際に自分のアドレスに送って表示を確認する。 - 上司に確認を依頼する
→ 迷ったら自己判断せず、必ず相談。
こうした小さな工夫が、トラブルを未然に防ぎます。
まとめ
ビジネスメールは一瞬の油断が大きな信用問題に直結します。
- CCは「共有」、BCCは「非公開」で使い分け
- 顧客メールは特にBCCを徹底
- 迷ったら必ず上司に確認
この基本を守るだけで、メール事故は大幅に減らせます。新人にとっては「安心してメールを任せられる人」という信頼を得るチャンスです。
📚 出典
- 総務省「電子メールに関するセキュリティポリシー」
- All About「メールマナーの基本:CCとBCCの正しい使い分け」
- 日経クロステック「新人がやりがちなメールの失敗例」