新人社会人が知っておきたい雑学
Day9:会議でのメモ ― 使えるノート術

会議のメモは「姿勢」も評価される
新人が会議に参加するとき、最も簡単にできて最も効果的なアピールが「メモを取る姿勢」です。内容をすべて覚えるのは難しくても、ノートを開きペンを走らせるだけで「真剣に取り組んでいる」という印象を与えられます。逆に何も記録せずに腕を組んで座っていると、「やる気がないのかな?」と思われかねません。
メモは「全部書く」必要はない
メモを取るといっても、発言を逐一記録する必要はありません。むしろ、要点を簡潔にまとめることが大切です。特に押さえておきたいのは次の3点です。
- 誰が(発言者)
- 何を(具体的なタスクや指示)
- いつまでに(期限やスケジュール)
例えば「佐藤部長:資料提出 → 5月15日まで」と一行でまとめると、後で読み返しても一目で理解できます。
手書きとデジタル、どちらが良い?
最近はPCでの議事録作成やタブレットでのメモも一般的になっています。しかし新人の場合は、まずは手書きを基本にするのがおすすめです。
理由は2つあります。
- 手書きの方が「きちんと聞いている」という姿勢が伝わりやすい
- 自由に図や矢印を書き込みやすい
もちろん、正式な議事録を任された場合や共有用のメモならデジタルが便利です。場面によって使い分ける柔軟さが必要です。
見返しやすい工夫
メモは書くだけでなく、後で活用できる形にすることが重要です。以下の工夫を取り入れると効果的です。
- 色分け:重要な部分は赤、期限は青など、視覚的に区別する
- 記号の活用:「★=重要」「→=次のステップ」など、自分なりのルールを作る
- 見出しをつける:会議のテーマや日付を必ず書く
こうした工夫で「探しやすく」「思い出しやすい」ノートになります。
新人ならではの一言メモ
もう一つのポイントは、内容だけでなく「疑問に思ったこと」や「後で確認したいこと」を簡単に書き添えておくことです。会議中にすべて理解するのは難しいですが、後で上司や先輩に「ここはこういう意味ですか?」と聞ければ、学びにつながります。
まとめ
- メモは「姿勢」自体が評価される
- 押さえるのは「誰が・何を・いつまでに」
- 新人は手書きを基本に、必要に応じてデジタルを使う
- 色分け・記号・見出しで見返しやすく工夫
- 疑問もメモして後で確認すれば成長に直結
会議のメモは単なる記録ではなく、信頼を得るためのツールです。メモを取る習慣を早くから身につけることで、仕事全体の効率も大きく高まります。
📚 出典
- 経済産業省「会議の効率化に関するガイドライン」
- 東洋経済オンライン「できる人のメモ術」
- プレジデントオンライン「仕事ができる人のノートの取り方」