謎バズ30
Day11:ピラミッドはどうやって建てられたのか?

エジプトのピラミッドは、数千年の時を超えて人類の驚嘆を集め続ける建造物です。
中でもクフ王の大ピラミッドは、高さ146m、約230万個もの石灰岩ブロックで構成され、その一つ一つが数トンから数十トンの重さがあります。
古代の人々がどうやってこれを建設したのかは、未だに完全には解明されていません。
主流の説は「巨大な斜面(ランプ)」を使い、石を人力で引き上げたというもの。
しかし、そのためには数キロにも及ぶランプが必要になり、現実的ではないという反論もあります。
近年では「内部スロープ説」や「水路を使った浮力説」、さらには「音や振動を利用した未知の技術」などユニークな仮説まで提案されています。
興味深いのは、ピラミッドが単なる墓ではなく、天文学的な配置や宗教的な象徴を持つ可能性が指摘されている点です。
オリオン座の三つ星とピラミッドの配置が一致していることは有名で、建造には科学と信仰が深く関わっていたと考えられます。
まとめ
ピラミッド建造の方法は未解明。
人力説が有力だが、内部構造や天文学的配置には未だ謎が多く残されている。
📖 出典・参考文献
- Lehner, M. (1997).
The Complete Pyramids: Solving the Ancient Mysteries.
Thames & Hudson.
→ エジプトのピラミッド研究の第一人者マーク・レーナーによる詳細な研究書。建設方法の仮説を網羅的に紹介。 - Isler, M. (2001).
Sticks, Stones, and Shadows: Building the Egyptian Pyramids.
University of Oklahoma Press.
→ 古代の測量技術や道具を用いたピラミッド建設の可能性を解説。 - Brier, B., & Hobbs, H. (2008).
The Secret of the Great Pyramid: How One Man’s Obsession Led to the Solution of Ancient Egypt’s Greatest Mystery.
Harper.
→ 内部スロープ説を紹介した研究。ピラミッド内部に通路を作り石を引き上げた可能性を解説。 - エジプト考古学庁(Supreme Council of Antiquities)発表資料
→ 最新の発掘・調査から、労働者の村や道具の痕跡が見つかり、大規模な組織労働による建設を裏付ける証拠が提示されている。
✅ 補足
- 主な仮説には 直線ランプ説・ジグザグランプ説・内部スロープ説 などがある。
- 現在では「奴隷ではなく、組織化された労働者」による建設だったことが有力。