Day13:日本の「卑弥呼」の正体は?

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Day13:日本の「卑弥呼」の正体は?

『魏志倭人伝』に登場する邪馬台国の女王・卑弥呼。日本の古代史最大の謎のひとつです。


卑弥呼は「鬼道」と呼ばれる祭祀を行い、国をまとめていたと記録されています。

しかし、卑弥呼がどの地域を治めていたのか、実在したのかさえも定かではありません。

邪馬台国の所在地を巡っては「畿内説」と「九州説」が長年論争を続けています。


畿内説は奈良の纒向遺跡を有力候補とし、大規模な建物跡や土器の出土がその根拠です。

一方、九州説は魏志倭人伝の行程記録から九州北部がふさわしいと主張します。


さらに近年は「卑弥呼=アマテラス大神」説や、複数の女性首長が存在したのではないかという説も注目を集めています。


卑弥呼の墓とされる箸墓古墳も確定されておらず、発掘が制限されているため、真相は闇の中です。

まとめ
卑弥呼の正体や邪馬台国の所在地は未解明。

歴史学・考古学の研究が進んでもなお、日本史最大のロマンとして残されている。

📖 出典・参考文献

  1. 陳寿(3世紀末)『三国志』魏書東夷伝(魏志倭人伝)
    → 卑弥呼に関する最古の記録。邪馬台国の場所や統治の様子が記されている。
  2. 宮崎道生 (1967).
    『卑弥呼』 講談社現代新書
    → 卑弥呼像を日本史学的にまとめた研究書。
  3. 山尾幸久 (1986).
    『邪馬台国と卑弥呼』 講談社学術文庫
    → 邪馬台国論争を整理し、卑弥呼の人物像に迫る。
  4. Kidder, J. E. (1967).
    Himiko and Japan’s Elusive Chiefdom of Yamatai: Archaeology, History, and Mythology.
    University of Hawaii Press.
    → 英語圏での代表的な卑弥呼研究。考古学的知見を交えて解説。
  5. 奈良県桜井市・箸墓古墳調査報告
    → 卑弥呼の墓の候補とされる箸墓古墳の調査結果。卑弥呼=アマテラス大神説の根拠のひとつ。

✅ 補足

  • 邪馬台国の場所は 畿内説(奈良)九州説 が有力。
  • 卑弥呼の正体は
    • 実在の巫女王説
    • アマテラス大神と同一視する説
    • 複数の女王の総称説
      などがある。