Day13:スライム実験 ― 科学に触れる第一歩

休日に子どもと遊ぶアイデア集

Day13:スライム実験 ― 科学に触れる第一歩

子どもたちにとって「不思議なもの」に触れる体験はワクワク感を育む絶好のチャンスです。

その代表例が「スライム作り」。もちもち、ぷるぷるした感触のスライムは、ただ遊ぶだけでなく「どうして固まるの?」「なぜ色が変わるの?」といった科学への興味を引き出す入口になります。

休日に親子で挑戦するのにぴったりの実験遊びです。

スライム作りの基本材料はとてもシンプルです。

用意するのは、洗濯のり(PVA入り)、ホウ砂水溶液(またはホウ砂の代わりにコンタクトレンズ用洗浄液)、水、そして色をつけるための絵の具や食用色素。

これらを混ぜ合わせるだけで、液体がぷるんとした固まりに変わる瞬間を体験できます。

この変化が、まさに「科学実験」の醍醐味です。

作り方は簡単ですが、子どもにとっては魔法のように映ります。

まずボウルに洗濯のりと水を入れて混ぜ、絵の具で好きな色をつけます。

次に少しずつホウ砂水溶液を加えて混ぜると、とろとろの液体がだんだんと固まり、手で触れるスライムに変化します。

最初は「まだベタベタだね」と言いながら混ぜ、だんだんと固まっていく過程を観察することで「物質が変化する瞬間」を目の前で感じられるのです。

スライムの楽しみ方は無限大です。

好きな色を混ぜて虹色にしたり、ラメやビーズを入れてキラキラスライムにしたり。

透明スライムを作って「氷みたい!」と遊ぶのも人気です。

親子で「どんなスライムを作ろうか?」とアイデアを出し合えば、実験から創作活動へと広がります。

スライム作りは、科学的な興味を引き出すきっかけにもなります。

「なぜ液体が固まるのか?」を説明するときは難しい言葉はいりません。

「液体が手をつないで、ネットみたいにつながるから固まるんだよ」とイメージで伝えると、子どもも理解しやすいです。

遊びながら自然に「化学反応」や「分子の結びつき」といった科学の概念に触れられるのは、学びの第一歩です。

注意点としては、安全管理を忘れないこと。

ホウ砂は口に入れると危険なので、小さな子どもには必ず大人が管理し、遊んだ後は手をよく洗うようにしましょう。

また、スライムは排水溝に流さず、遊び終わったら燃えるゴミとして処理することが大切です。


まとめ

「スライム実験」は、子どもの好奇心を刺激し、科学の面白さに触れることができる遊びです。

液体がスライムに変わる瞬間は感動的で、親子でその驚きを共有できるのは大きな魅力。

安全に配慮しながら工夫を加えれば、単なる遊び以上に学びのある体験になります。

休日にはぜひ、スライムづくりを通して「科学って面白い!」という気持ちを育ててみませんか?

出典

  • 日本化学会「子どもと楽しむ実験」
  • 文部科学省「理科教育と体験活動」
  • Benesse教育情報「家庭でできる科学遊び」