新人社会人が知っておきたい雑学
Day13:上司より先に帰るときの一言

「帰りにくい…」新人が抱える悩み
定時を迎えても上司や先輩が残っていると、「自分だけ先に帰っていいのだろうか?」と不安に思う新人は多いものです。特に入社したばかりの時期は、帰るタイミングを見失いがちです。しかし、仕事を終えた後も何となく机に座り続けているのは、かえって非効率で、上司に気を遣わせてしまうことにもつながります。
正しい一言は「お先に失礼いたします」
そんなときに便利なのが 「お先に失礼いたします」 という表現です。この一言は、職場で広く使われている定番フレーズであり、上司や先輩に対しても自然に使えます。返事として「お疲れさまでした」が返ってくるのが一般的で、場を乱さずに帰宅できる便利な言葉です。
「帰ります」や「もう上がります」といった表現は、ややカジュアルで上司に対しては不適切に聞こえることがあります。新人のうちは、定番の「お先に失礼いたします」を素直に使うのが安全です。
説明を長々とする必要はない
「早く帰ると印象が悪いのでは?」と考えて、つい「今日は早く起きたので疲れていて…」「急ぎの予定があって…」など言い訳をしてしまう人もいます。しかし、かえって場を気まずくしてしまいがちです。説明は不要で、シンプルに一言で十分。むしろ堂々と席を立つ姿勢の方がスマートです。
信頼につながる退社の工夫
退社の一言に加えて、ちょっとした工夫をすることでさらに好印象を与えられます。
- 帰る前に机を整理し、翌日に備える
 - 上司や同僚に必要な引き継ぎを一言伝える
 - 「本日もありがとうございました」と感謝を添える
 
こうした小さな習慣が積み重なることで、「きちんとした人だ」という信頼感につながります。
新人だからこそ堂々と
実は、新人のうちは「早く帰る=悪い印象」ではありません。むしろ「次の日に備えて体調管理をしている」「効率よく仕事を終えている」と前向きに捉えられることも多いのです。大切なのは、帰るときに周囲に不快感を与えないこと。正しい一言を添えて帰ることで、自然と信頼される新人像を築けます。
まとめ
- 上司が残っていても「お先に失礼いたします」で堂々と帰る
 - 長い説明や言い訳は不要。シンプルに一言でOK
 - 退社前の机の整理や引き継ぎでさらに好印象
 - 新人のうちは「早く帰る」より「帰り方」が評価される
 
退社時の一言は小さなことですが、毎日の積み重ねが信頼を作ります。「帰りにくい…」と悩む時間を減らし、礼儀正しい一言でスマートに職場を後にしましょう。
📚 出典
- 文化庁「敬語の使い方」
 - PHP研究所『社会人1年目の教科書』
 - リクナビNEXTジャーナル「先輩より先に帰るときのマナー」
 
