休日に子どもと遊ぶアイデア集
Day14:ペットボトルロケット ― おうち科学を楽しもう
子どもは「空を飛ぶもの」に特別な憧れを持っています。
その夢を身近な材料で実現できるのが「ペットボトルロケット」です。

家庭にあるもので作れるのに、本格的な科学体験ができるこの遊びは、休日の親子時間にぴったり。
自分で作ったロケットが空高く飛んでいく瞬間は、大人も子どもも思わず歓声をあげてしまうほどの感動を与えてくれます。
ペットボトルロケットの基本原理は「水と空気の力」です。
ペットボトルに少量の水を入れ、空気入れで圧力を加えることで、噴射の反動でロケットが飛び立ちます。
これは「作用・反作用の法則」という物理の仕組みを利用したもの。
遊びながら自然に科学の不思議を体験できるのが、この実験遊びの大きな魅力です。
作り方は意外とシンプルです。
1.5~2リットルの炭酸飲料用ペットボトルを用意し、ロケットの先端に画用紙や紙コップで作った「とがった部分」を取り付けます。
安定させるために羽根を段ボールや厚紙で取り付けると、よりまっすぐ飛ぶようになります。
発射には専用の発射台を利用すると安全ですが、ネットや書籍には自作の方法も多く紹介されています。
ロケットを飛ばすときは、安全な場所を選ぶことが重要です。
広い公園や河川敷など、周囲に人や車がいない場所が理想です。
空気入れで圧力を加えたら、「3、2、1、発射!」と声を合わせてカウントダウン。
水しぶきを上げながら勢いよく飛び立つロケットに、子どもの目はきっと輝くでしょう。
遊びをさらに盛り上げるには「コンテスト形式」にするのもおすすめです。
誰のロケットが一番高く飛ぶか、誰のロケットが一番遠くに飛ぶかを競うと、家族みんなで夢中になります。
ロケットの色を塗ったり、キャラクターの絵を描いたりとデザインを工夫するのも楽しい時間です。
この遊びの学びポイントは、「科学を体感できること」。
空気圧や反作用といった理科の基本を、机の上の勉強ではなく実際の体験で理解できるのは子どもにとって大きな財産です。
「どうしたらもっと高く飛ぶのかな?」「羽根の形を変えたら違うかな?」と考えることで、自然と探究心も芽生えます。
注意点としては、安全管理を徹底すること。
発射時には必ず大人が見守り、子どもは発射台から離れて観察しましょう。
また、ペットボトルは炭酸用を必ず使い、亀裂が入っているものは使用しないようにしてください。
まとめ
「ペットボトルロケット」は、遊びながら科学を学べる最高の休日アクティビティです。
自分で作ったロケットが空高く舞い上がる瞬間は、子どもにとって忘れられない思い出になります。
安全に配慮しつつ親子で一緒に挑戦すれば、遊びと学びが融合した特別な一日になるでしょう。
次の休日はぜひ、空へ向かって夢を飛ばしてみませんか?
出典
- 日本宇宙少年団「ペットボトルロケットの作り方」
- 文部科学省「理科教育における体験活動の意義」
- Benesse教育情報「家庭でできる理科実験」