Day15:絵本を作ろう ― 親子のオリジナルストーリー

休日に子どもと遊ぶアイデア集

Day15:絵本を作ろう ― 親子のオリジナルストーリー

休日に子どもと一緒に過ごす時間を、よりクリエイティブで特別なものにしたいなら「絵本づくり」がおすすめです。

紙と色鉛筆やクレヨン、ちょっとしたアイデアさえあれば、自宅がまるで小さな出版社に変身します。

親子で一冊のオリジナル絵本を作り上げる体験は、遊びだけでなく学びや思い出作りにもつながります。

まずは「どんな物語にするか」を決めるところから始めましょう。

子どもに「好きな動物」「行ってみたい場所」「なりたいヒーロー」などを聞いて、主人公を決めると物語が作りやすくなります。

例えば「ライオンが森を探検する話」「宇宙に行くネコの冒険」「魔法が使える兄妹のお話」など、子どもの発想力に任せるとユニークな物語が生まれます。

次に、簡単なストーリーの流れを一緒に考えます。

「はじまり」「なか」「おわり」の3つの構成を意識すると、小さな子でも分かりやすい絵本になります。

たとえば「森で宝物を見つけるまで」「困っている友だちを助ける冒険」「最後に家族の元へ帰る」など、シンプルな展開で十分です。

イラストは、子どもが自由に描くのが一番です。

クレヨンや色鉛筆でキャラクターや背景を描き、大人が文字を添えていけば、立派な絵本に仕上がります。

絵が得意でなくても大丈夫。

「四角いネコ」「にっこりした太陽」など、シンプルな絵がむしろ味わい深くなります。

貼り絵やシールを活用すれば、さらにカラフルで楽しい絵本になります。

完成したら「読み聞かせ会」を開いてみましょう。

子どもが作った絵本を親が読み上げるのも良いですし、子ども自身に発表してもらうのもおすすめです。

家族の前で堂々と発表することで、子どもの自己表現力や自信が育ちます。

兄弟がいれば、それぞれの作品を見せ合って「作品展」を開くのも楽しいですね。

この遊びは、子どもの想像力を育むだけでなく「文章を考える力」や「表現する力」にもつながります。

さらに、親が一緒にストーリーを考えたり、文字を代筆したりすることで、親子のコミュニケーションも自然と深まります。

「こんなお話を考えたんだね!」と共感しながら関わることが、子どもにとって最高の励ましになるのです。

注意点としては、完成度を気にしすぎないこと。

多少話が飛んでしまったり、絵がぐにゃぐにゃしていても、それは子どもらしい個性。

大切なのは「一緒に作る過程を楽しむこと」です。


まとめ

「絵本を作ろう ― 親子のオリジナルストーリー」は、子どもの想像力を形にできる遊びです。

休日に親子で1冊の絵本を作る体験は、出来上がった作品以上に、考える時間・描く時間・読み合う時間そのものが宝物になります。

次のお休みはぜひ、白い紙を広げて「世界にひとつだけの絵本づくり」に挑戦してみませんか?

出典

  • 日本国際児童図書評議会(JBBY)「子どもと本の関わり」
  • 文部科学省「表現活動と子どもの発達」
  • Benesse教育情報「家庭で楽しむ創作活動」