Day18:コインが指を通り抜ける!? ― 錯覚を使った手品トリック

かくし芸30連発

Day18:コインが指を通り抜ける!? ― 錯覚を使った手品トリック

今日のかくし芸は、“ちょっとだけ手先を使う不思議マジック”。
その名も――**「コインが指を通り抜ける!?」**です。

まるでコインが体をすり抜けたように見える、古典的な錯覚マジック。
難しそうに見えますが、実はちょっとした指の角度とタイミングだけでできるんです。
静かな場でも盛り上がる、“しっとり系のかくし芸”です。


🎩やり方

  1. 準備するもの
     ・コイン1枚(100円玉や10円玉など)
     ・テーブルまたは手のひら
  2. スタートのポーズ
     左手の親指と人差し指でコインを軽くつまみます。
     観客に「これが、指を通り抜けるコインです」と前フリを入れます。
  3. 右手の人差し指をコインの下に通す
     右手の指を下から“通すように”動かし、すぐに抜きます。
     このとき、実際には触れていませんが、「すり抜けたように」見せます。
  4. 本番のフェイク動作
     再び同じ動きをしますが、今度はコインを左手から右手にスライドさせる瞬間に、
     親指でコインを後ろに滑らせて“隠す”ようにします。
     観客の目線は右手に集中しているため、コインが見えなくなったように錯覚します。
  5. フィニッシュ!
     右手を開いて「ほら、通り抜けた!」と見せた後、
     もう一方の手の後ろからコインを“出す”と完璧です。

🧠コツとポイント

スピードよりも“自然な流れ”。
 焦ると手元に視線が集中してバレやすくなります。
 “リズムよく、自然に”が大切。

視線を誘導する。
 トリックを行うときに、わざと観客の目を右手側に向けると、左手の動きが見えません。
 「通ったように見えましたか?」と声をかけながら動くとリアルです。

練習は鏡の前で。
 自分の動きを確認し、どこで“すり抜けて見えるか”を探ってみましょう。


⚠️注意点

・観客に「見せて!」と言われても、手の中はすぐに見せないように。
 タネが見えてしまうと効果が半減します。
・照明が強すぎると影で動きがバレることもあるため、柔らかい光の下がおすすめ。
・硬貨が大きすぎると滑らせにくいので、10円玉や50円玉がベスト。


🎉まとめ

この「コインすり抜けトリック」は、静かな会話の中でサッと披露できる“知的マジック”
特別な準備もいらず、慣れれば10秒で披露できるスピード芸です。

子どもに見せれば「なんで!?」と目を丸くし、
大人に見せても「うまいな〜!」と感心される万能ネタ。

派手さよりも“見せ方と間”で魅せる、落ち着いた印象のかくし芸です。

次回は、笑いが取れる「スプーン曲げ風リアクション芸」に挑戦します🥄

📚出典

・『コインマジックの基本トリック』(日本奇術協会, 2019)
・『錯覚と手品の科学』(朝日新書, 2020)