お金の掛からない趣味30選

Day23：俳句づくり ― 季節を五・七・五で感じる

たった17音で世界を表現する――それが俳句の魅力です。お金をかけずに、心の風景を言葉に残せる日本独自の文化。ペンと紙さえあれば、どこでも始められる“感性の趣味”です。

俳句は難しそうに見えて、実はとても自由。「季節を感じた瞬間」を五・七・五のリズムで書くだけで、あなたも今日から俳人（はいじん）です。

俳句の大切な要素のひとつが「季語」。季節の言葉を一句に入れることで、読む人の心に情景が浮かびます。たとえば――

春の雨　カフェの窓から　街やさし

この17音だけで、「春」「雨」「静かな街の午後」といった情景が自然に伝わります。上手に作るよりも、“今この瞬間の気持ち”を込めることが大切です。

俳句は特別なイベントでなくても作れます。朝のコーヒー、夕方の風、通勤途中の空――どんな日常も題材になります。一日一句を習慣にすると、日々の風景が新鮮に感じられるでしょう。

今はオンラインでも俳句を共有できます。「俳句ポスト365」「NHK俳句」「note」など、無料で投稿できるサイトが人気です。ほかの人の作品を読むことで、表現の幅が広がります。

俳句は、言葉を磨く小さな修行。限られた言葉で感情や情景を伝えることで、観察力や想像力が育ちます。忙しい日々の中に、“心を止めて季節を感じる時間”をくれるのです。

さあ、今日の空を見上げて一句。無料でできる、言葉のアートを楽しんでみませんか？