かくし芸30連発
Day24:影の早変わりショー ― 光を使った幻想的かくし芸
今日のかくし芸は、派手さはないけれど、
観客を「おぉ…」と感心させる光と影の芸術トリックです。
その名も――「影の早変わりショー」。
手や体の動きを使って、壁に映る“影の形”を次々と変えていく、
まるでサイレントシアターのようなパフォーマンスです。
🎩やり方
- 準備するもの
・懐中電灯またはデスクライト
・白い壁、または布(スクリーン代わり)
・部屋を少し暗くできる環境 - 基本ポーズを覚える
まずは手影絵の基本形「ハト」「犬」「ウサギ」などを練習。
それぞれの手の形を覚えておくと、スムーズに“変化”を演出できます。 - 早変わりのコツ
影の形が切り替わるとき、手を壁から少し離しながら滑らかに動かします。
たとえば、
「ハト → うさぎ → 人の顔 → ハート」
という順番で変えると、ストーリー性が出て印象的です。 - BGMを合わせる
静かなピアノやオルゴール音を流すと、
幻想的で“アートな雰囲気”に早変わり。
テンポのある音楽に合わせればコミカルにもできます。 - 最後は観客を巻き込む!
観客に「何に見える?」と問いかけるのも盛り上げのコツ。
子どもなら自由な想像力で答えてくれて、自然と笑いが生まれます。

🧠コツとポイント
・光の角度は45度前後がベスト。
影が長すぎず、形がくっきりと映ります。
ライトを床より少し高い位置に置くと安定します。
・影の切り替えスピードに緩急を。
「ゆっくり → 早く → ピタッと止まる」など、テンポを変えると飽きません。
・“変化する途中”を見せるのも演出。
完全に形ができる前の“影の動き”も、幻想的で美しく見えます。
・2人で協力するとさらに映える。
片方が背景の動物、もう一人が人の影を演じて“共演”させると舞台のように。
⚠️注意点
・光が強すぎると手の影がにじみ、形がぼやけます。
LEDライトを使う場合は、拡散フィルター(白い布)を被せると柔らかくなります。
・暗い部屋では足元に注意。転倒防止のため、コード類を整理しておきましょう。
・火を使う照明は絶対に避けましょう(安全第一)。
🎉まとめ
「影の早変わりショー」は、静と動の融合芸。
道具いらずで、想像力と演出力だけで観客を魅了できます。
“手で作るアート”としても人気があり、
学校や家庭、イベントなど、どんな場にも合う穏やかな雰囲気が魅力です。
派手な笑いのかくし芸が多い中、
一度こうした“静かな芸”を挟むことで、構成全体に深みが出ます。
次回は、「新聞紙マジック ― 破っても戻る!? 驚きのトリック芸」に挑戦します📰
📚出典
・『影絵のすべて』(日本影絵協会, 2019)
・『光と影のマジックショー』(学研プラス, 2021)
