知ってないとヤバい?標識を学ぶ30日
Day3:進入禁止 ― 逆走事故を防ぐ“命を守る赤丸”
交通ルールの中でも、重大事故につながりやすい違反のひとつが「逆走」です。
正面衝突のリスクが極めて高く、死亡事故率は通常の事故よりもはるかに高いことが知られています。その逆走を防ぐために、もっとも重要な役割を果たしている標識が 「進入禁止」 です。
赤い円の中に白い横棒が描かれたシンプルな標識ですが、この標識の理解不足や見落としが、逆走事故の大きな要因となっています。
Day3では、この「進入禁止」の正しい意味と具体的な注意点をわかりやすく解説します。

◆ 1.「進入禁止」は“その方向からは絶対に入ってはいけない”標識
進入禁止は、特定の方向から車両がその道路に入ることを禁止する標識です。
シンプルなようでいて、実は多くの人が誤解しがちな点があります。
×「車両通行止め」と同じ意味ではない
→ 車両通行止めは「すべての方向から車両の通行を禁止」
→ 進入禁止は「特定方向から入ってはいけない」
つまり、進入禁止は “一方通行の入口側についている” ケースがほとんどです。
◆ 2.進入禁止が設置される主な場所
進入禁止は、次のような場所に多く設置されています。
● 一方通行の入口側
● 狭い道路で対面通行が危険な場所
● 迂回を促すための区間
● 幹線道路との接続部分(誤進入防止)
これらの場所は“逆走されると危険”であるため、必ず赤い進入禁止標識が目立つ場所に設置されています。
◆ 3.進入禁止を見落としやすいパターン
実際の事故データを見てみると、次のような状況で進入禁止が見落とされることが多いです。
● ① 夜間で標識の視認性が低い
暗い場所や街灯の少ない道路では、見えにくいことがあります。
● ② ナビだけを頼りにしている
ナビが古い地図を使っている場合、
「一方通行が反映されていない」
といったケースもあります。
● ③ 標識が高い位置や右側にある
道路幅や建物によって標識位置が変わるため、標識が視界に入りづらいケースがあります。
● ④ 交通量の少ない場所で油断
「人も車もいないから大丈夫」と思って進入すると逆走事故につながりかねません。
◆ 4.逆走すると何が起きる?(危険性)
逆走が危険と言われる理由は、次の点にあります。
● 正面衝突事故のリスク(死亡率が非常に高い)
● 歩行者や自転車が避けられない
● 対向車との衝突回避が困難
● 高速道路なら即大事故につながる
逆走したドライバー自身だけでなく、相手にも重い被害を与える可能性があるため、必ず進入禁止は徹底して守りましょう。
◆ 5.違反した場合の罰則
進入禁止違反は、
● 違反点数:2点
● 反則金:7,000円(普通車)
が科されます。
しかし最も重要なのは、罰金よりも “事故の危険性” です。
たとえ数十メートルの進入でも、対向車との衝突リスクが急上昇します。
◆ 6.進入禁止を防ぐ“3つの習慣”
- 標識は“交差点手前から”探す癖をつける
- ナビを過信せず、標識を優先する
- 初めての道はゆっくり進む
この3つを意識するだけで、逆走リスクは大幅に低下します。
◆ Day3のまとめ
● 進入禁止=特定方向からの進入を禁止する標識
● 一方通行の入口に設置されることが多い
● 見落としは逆走事故の大きな原因
● 夜間や初めての道では特に要注意
● ナビより標識優先が鉄則
次回Day4では、「一時停止 ― 赤信号と同じ強制力」をさらに深掘りします。
■ 出典
・道路交通法施行令
・警察庁交通局「交通事故統計」
・国土交通省 道路局「道路標識の解説」
