ストレス削減ライフハック30日チャレンジ
Day4:散歩を10分だけする ― 軽い運動でストレスホルモンを減らす
ストレス削減ライフハック30日チャレンジ、4日目は「散歩を10分だけする」です。運動がストレス解消に効果的なのは多くの人が知っていますが、「運動=ジムに通う」「毎日30分以上走る」と考えるとハードルが高く感じられます。そこでおすすめなのが、たった10分の散歩。短時間でも科学的に効果が証明されているシンプルなストレスケア法です。

散歩がもたらすストレス軽減効果
米国心理学会(APA)は「軽度から中程度の運動はストレス軽減に役立つ」と発表しています。わずか10分のウォーキングでも、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑え、気分をリフレッシュさせることができます(Thayer et al., 1994)。
また、歩くことで心拍数や血流が適度に上がり、脳内でエンドルフィンやドーパミンといった「快楽物質」が分泌されます。これらは幸福感ややる気を高め、ストレスを感じにくい状態へ導きます。
さらに、自然の中を歩くと追加効果があります。緑の多い環境では、脳の前頭前野の活動が抑制され、不安や思考の堂々巡りが減ることが分かっています(Ulrich, 1984)。
実践のコツ
- 時間を区切る:10分なら昼休みや家事の合間にも取り入れやすい
- 場所を選ぶ:近所の公園や並木道など、緑を感じられる場所が理想
- 歩き方を意識する:スマホを見ながらではなく、背筋を伸ばし、呼吸に意識を向ける
- 「ご褒美散歩」にする:お気に入りのカフェまで歩く、好きな音楽を聴きながら歩くなど楽しみをプラス
続けるための工夫
運動は「やらなきゃ」と思うとストレスになりますが、「気分転換」と捉えれば習慣化しやすくなります。例えば、朝に5分、夕方に5分と分けてもOKです。ペットとの散歩や買い物ついでに歩くなど、日常生活に組み込むと無理なく続けられます。
また、散歩は「一人で静かに考える時間」としても有効です。逆に友人や家族と歩けば、会話が弾んで社会的なつながりが強まり、さらにストレスが減る効果も期待できます。
まとめ
Day4の「散歩を10分だけする」は、シンプルながら科学的裏付けのあるストレス対策です。コルチゾールを減らし、快楽物質を増やすだけでなく、気分を前向きにしてくれる効果があります。大切なのは「短くてもいい」と割り切ること。今日から気軽に、10分だけの散歩を習慣にしてみましょう。
出典
- Thayer, R. E., Newman, J. R., & McClain, T. M. (1994). “Self-regulation of mood: strategies for changing a bad mood, raising energy, and reducing tension.” Journal of Personality and Social Psychology, 67(5), 910–925.
- Ulrich, R. S. (1984). “View through a window may influence recovery from surgery.” Science, 224(4647), 420–421.
- American Psychological Association (APA). “Exercise Fuels the Brain’s Stress Buffers.”