新人社会人が知っておきたい雑学
Day4:飲み会の座る位置 ― 新人はどこに座る?

歓迎会や飲み会は「席順」で評価が決まる?
社会人になると、歓迎会や打ち上げなどの飲み会に参加する機会が増えます。そこで意外と見られているのが「座る位置」。普段の会議や職場以上に、飲み会の場では新人の振る舞いが周囲の印象に残りやすいのです。特に席順のマナーを知らないまま座ってしまうと、空気を乱してしまうこともあります。
基本ルールは「上座」と「下座」
日本の伝統的な席順マナーでは、入り口から遠い席が「上座」、入り口に近い席が「下座」 とされています。上座は役職が高い人やゲストが座る席で、下座は立場が下の人、特に新人や若手が座るのが自然です。
飲み会の場合もこのルールは同じです。新人はためらわずに下座へ座るのが基本マナー。逆に上座に座ってしまうと「気が利かない」「礼儀を知らない」という評価につながりかねません。
「進んで下座に座る」ことが好印象
単に下座に座るだけでなく、自ら進んで下座に座ることが大切です。先輩や上司に促されてから腰を下ろすよりも、自然に下座へ座った方が「気配りができる新人」として印象が良くなります。
また、飲み会の場では下座に座る人が 注文や飲み物の受け渡し、会計の補助 をすることもあります。こうした小さな動作が、思わぬ評価につながります。
NGな行動例
- 上座に座ってしまう
- 誘われても動かず席を譲らない
- 逆に「どこに座ればいいですか?」と毎回確認して場を止めてしまう
これらは周囲に気を遣わせてしまう行為です。席順のマナーを事前に理解しておけば、スムーズに動けます。
飲み会での気配りが信頼につながる
飲み会は単なる交流の場ではなく、職場の人間関係を深める貴重な時間です。座る位置ひとつで「気配りができるかどうか」を判断されることも少なくありません。特に新人は、まだ業務で十分に力を発揮できない分、こうしたマナーや気遣いで信頼を積み重ねることが大切です。
さらに、飲み会では「積極的に話す」よりも「場を整える」ことを意識するのが効果的です。下座に座ることで、ドリンクの注文やグラス交換などを率先して行える位置にいることも、新人にとってはプラスになります。
まとめ
飲み会の席順は、新人にとって大きなチャンスです。
- 入り口近くが下座=新人の定位置
- 自ら進んで下座に座ると好印象
- 気配りや配慮の動作が信頼につながる
「下座は新人の特等席」と考え、積極的に場を整える行動を取ることが、社会人として一歩成長するきっかけになります。
📚 出典
- 日本経済新聞「ビジネス飲み会の席順マナー」
- All About「社会人のための飲み会マナー」
- 『入社1年目の教科書』岩瀬大輔(ダイヤモンド社)