30日で楽しむアロマの香り
Day6:マージョラム ― 深い安らぎと温もりの香り
🕯 はじめに
一日の終わり、疲れた心をやさしく包み込むような香り――それが「マージョラム(スイートマージョラム)」です。
ハーブらしい落ち着いた香りの中に、わずかな甘さと温かみがあり、「心を温める香り」として古代ギリシャ時代から愛されてきました。
眠れない夜や、ストレスで張りつめた心をゆるめたいときにぴったりの精油です。

🌱 マージョラムの特徴と歴史
マージョラムは、地中海沿岸を原産とするハーブ。
古代ギリシャでは「平和」や「幸福」の象徴とされ、花嫁の冠に使われることもありました。
学名の Origanum majorana は、「喜び(joy)」を意味するラテン語に由来しています。
精油は、葉から水蒸気蒸留によって抽出され、ハーバルでスパイシー、そしてやさしい温かさのある香りが特徴です。
心を落ち着かせ、緊張をほどく香りとして、心身の疲れをやわらげてくれます。
💆♀️ 心と体に働くマージョラムの効果
マージョラムは、**「心の鎮静剤」**と呼ばれるほど、ストレスや不安に働きかける香りです。
感情の波を穏やかにし、孤独感や悲しみをやわらげる効果があるとされています。
また、体にも嬉しい効果が。
- 肩こりや筋肉のこわばりをやわらげる
- 冷え性や月経痛の緩和
- 深い眠りをサポート
穏やかに体を温めるように作用し、まさに「心身のリラックスハーブ」です。
🛁 おすすめの使い方
- アロマバスで体の芯から温まる
お湯に2〜3滴垂らすと、温もりのある香りが広がり、筋肉の緊張がほぐれます。 - 就寝前のアロマトリートメント
ホホバオイル10mlにマージョラム1滴を混ぜて、肩や首を軽くマッサージ。深い眠りを誘います。 - ルームアロマとして
寝室のディフューザーで焚くと、落ち着いた空気に包まれ、自然と呼吸が深くなります。
🌼 ブレンドの楽しみ方
マージョラムは、ハーブ系やウッディ系、フローラル系の精油とも相性が良い万能タイプです。
おすすめブレンド例:
- 深い眠りに:マージョラム × ラベンダー × フランキンセンス
- 冷えや疲れに:マージョラム × ジンジャー × オレンジ・スイート
- 心を温めたい時に:マージョラム × ゼラニウム × サンダルウッド
💭 まとめ
マージョラムは、香りの中でも特に「温かさ」を感じさせてくれる存在です。
忙しさやストレスで疲れたとき、自分をいたわる時間にそっと寄り添ってくれます。
一日の終わりに、マージョラムの香りで心をやさしくほぐしてあげましょう。
📚 出典
- 日本アロマ環境協会(AEAJ)公式サイト:「精油のプロフィール:スイートマージョラム」
- 『アロマテラピー検定 公式テキスト1級・2級対応』(公益社団法人 日本アロマ環境協会)
- Valerie Ann Worwood, The Complete Book of Essential Oils and Aromatherapy (1991)
