Day6:手首が回りすぎる!? ― 錯覚を使ったびっくり芸

かくし芸30連発

Day6:手首が回りすぎる!? ― 錯覚を使ったびっくり芸

見た瞬間「えっ!? どうなってるの!?」と叫ばれる、簡単なのにインパクト抜群のかくし芸――
それが今回紹介する「手首が回りすぎるトリック」です。

手首をグルグル回しているように見えるのに、実際はちょっとした錯覚。
特殊な柔軟性も必要なし! 誰でも1分でできて、人の目を釘付けにできるおもしろ芸です。


🎩やり方

  1. 袖のある服を着よう
     このトリックの鍵は「袖」。
     長袖のシャツやパーカーを着て、手首部分を少しゆるめておきましょう。
  2. 手を前に出してスタンバイ
     観客に向かって、手のひらを下にして腕をまっすぐ前に出します。
     手首から先をしっかり見せるようにしましょう。
  3. 袖で“境目”を隠す!
     もう片方の手で袖を軽く引っ張り、手首の関節部分が見えないように隠します。
  4. 肘を内側にひねりながら回転
     ゆっくりと腕をひねるように回します。
     袖で隠れているため、実際よりも“手首だけがぐるぐる回っているように”見えるのです。
  5. 「360度回る手首です!」と演出
     大げさに見せると効果倍増。観客が驚いた瞬間が見せ場です。

🧠コツとポイント

袖が長めの服を使うと自然。
 関節が隠れることで“どこが曲がっているのか分からない”という錯覚が生まれます。

動作をゆっくり丁寧に。
 勢いよく回すと本当に手首を痛める可能性があります。
 あくまで“ゆっくりと不思議そうに”が基本。

観客の角度を工夫する。
 真正面より、少し斜め横から見せたほうがリアルに見えます。

声のトーンで引きつける。
 「実は僕、手首が柔らかいんです…」など、ミステリアスな雰囲気を演出するとウケがいいです。


⚠️注意点

・小さい子どもに見せるときは「実際には曲がっていないよ」と説明を。
・袖が短い服ではトリックが成立しにくいです。
・本当に手首を無理にひねらないこと。


🎉まとめ

この「手首トリック」は、身体の錯覚を利用したシンプルな視覚マジック
誰でもできて、道具も不要。しかも「痛そう」「どうなってるの!?」とリアクションが取りやすく、
短時間で場を盛り上げることができます。

科学的には、“関節の位置を隠すと人間の目は回転角度を誤認する”という錯覚効果を利用しています。
つまり――ちょっとした演出で人は簡単にだまされるのです。

次回は、少し体を使う「風船ふくらまし対決」で盛り上がりましょう!

📚出典

・『だまし絵と錯覚の心理』(新星出版社, 2019)
・『科学手品で盛り上がる!錯覚マジック入門』(学研プラス, 2020)