Day7:ダークマター・ダークエネルギーの正体は?

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Day7:ダークマター・ダークエネルギーの正体は?

宇宙に存在する物質のうち、私たちが目に見える通常の物質は全体のわずか5%に過ぎません。

残りの約27%は「ダークマター」、68%は「ダークエネルギー」と呼ばれる未知の存在が占めています。


ダークマターは直接観測できないものの、銀河の回転や重力レンズ効果などから存在が推測されています。

しかしその正体は未だ不明。

未知の素粒子なのか、あるいは私たちの重力理論そのものが間違っているのか議論が続いています。


一方のダークエネルギーは、宇宙の加速膨張を引き起こしている原因とされます。

正体については「真空エネルギー」「未知の場のエネルギー」などさまざまな仮説がありますが、決定打はありません。


つまり、宇宙の大部分を占めるものの正体が分かっていないのです。

まとめ
宇宙の95%を構成するダークマターとダークエネルギーの正体は謎。

現代物理学最大の未解決問題のひとつです。

📖 出典・参考文献

  1. Zwicky, F. (1933).
    Die Rotverschiebung von extragalaktischen Nebeln.
    Helvetica Physica Acta, 6, 110–127.
    → ダークマターの存在を初めて示唆した銀河団の観測研究。
  2. Rubin, V. C., & Ford, W. K. (1970).
    Rotation of the Andromeda Nebula from a spectroscopic survey of emission regions.
    Astrophysical Journal, 159, 379.
    → 銀河の回転曲線が予測と異なることから、暗黒物質(ダークマター)の存在を支持。
  3. Perlmutter, S., et al. (1999).
    Measurements of Ω and Λ from 42 high-redshift supernovae.
    Astrophysical Journal, 517(2), 565–586.
    → 遠方の超新星観測から宇宙の加速膨張を発見し、ダークエネルギーの存在を示唆。
  4. Planck Collaboration (2018).
    Planck 2018 results. VI. Cosmological parameters.
    Astronomy & Astrophysics, 641, A6.
    → 宇宙のエネルギー構成が「ダークエネルギー約68%、ダークマター約27%、通常物質約5%」であることを示した最新データ。

✅ 補足

  • ダークマターの正体候補:WIMPs、アクシオン、修正重力理論など。
  • ダークエネルギーの正体候補:宇宙定数、第五の力、量子真空エネルギーなど。
  • いずれも 現代物理学最大の未解決問題 とされている。