Day7:社内メールの「お世話になっております」は使う?使わない?

新人社会人が知っておきたい雑学

Day7:社内メールの「お世話になっております」は使う?使わない?

「お世話になっております」は社内でも使うべき?

ビジネスメールの冒頭でよく使われる「お世話になっております」。社外へのメールでは定番ですが、社内で使うべきかどうか迷う新人も多いはずです。結論から言うと、社内で使っても問題ありません。ただし、相手や状況によっては少し堅苦しく感じられることもあります。

社外メールでは必須フレーズ

まず前提として、社外に送るメールでは「お世話になっております」はほぼ必須です。これは「いつも関係性を築いていただいて感謝しています」というニュアンスを持ち、礼儀を欠かさないための定型句だからです。例えば取引先への依頼や報告でこのフレーズがないと、唐突で素っ気ない印象を与えてしまうでしょう。

社内で使う場合の注意点

では社内ではどうでしょうか。直属の上司や同じ部署の同僚に対して、毎回「お世話になっております」を使うとやや硬すぎる場合があります。特に、短いやりとりが続く場合は「本日もよろしくお願いします」「ありがとうございます」といった表現の方が自然です。

ただし、別部署の人や普段あまり接点のない人にメールを送るときは、「お世話になっております」を使うと無難です。距離感を埋める役割を果たし、丁寧さが伝わります。

柔らかい言い換えの工夫

毎回同じフレーズだと、機械的に感じられることもあります。そこで、状況に応じて表現をアレンジしてみましょう。

  • 「いつもありがとうございます」
  • 「本日もどうぞよろしくお願いいたします」
  • 「先日はご対応いただきありがとうございました」

このように具体的な感謝や状況を添えると、相手に誠意が伝わります。

新人が気をつけたいこと

新人にとっては「形式的でも丁寧な方が安全」です。特に最初のうちは、多少堅いと感じても「お世話になっております」を使っておくのが無難です。慣れてきたら、相手やシーンに応じて柔軟に使い分けていくと良いでしょう。

また、メール文化は会社ごとに少しずつ違います。同じ部署の先輩や上司の書き方を参考にし、社内のスタイルに合わせるのが一番安心です。

まとめ

  • 社外:必ず「お世話になっております」を使用
  • 社内:使っても問題ないが、やや堅い印象になることも
  • 柔らかく言い換える工夫で自然なやりとりに
  • まずは「堅め」で安全にスタートし、徐々に調整

メールの一文は小さなことですが、印象に大きく影響します。新人のうちは「丁寧さ>堅苦しさ」を優先して、信頼を積み重ねていきましょう。


📚 出典

  • 文化庁「敬語の使い方」
  • All About「ビジネスメールの挨拶文の基本」
  • マイナビウーマン「社内メールで『お世話になっております』はアリ?」