Day8:飲み会での注ぎ方 ― ラベルの向きがポイント

新人社会人が知っておきたい雑学

Day8:飲み会での注ぎ方 ― ラベルの向きがポイント

飲み会マナーは意外と評価される

会社の飲み会は「ただのお楽しみ」ではなく、職場での人間関係を円滑にする大切な場です。新人にとっては普段話せない上司や先輩と距離を縮めるチャンスでもあります。そのため、飲み会での立ち居振る舞いは意外と評価されやすいのです。特に「お酒の注ぎ方」ひとつで、気配り上手かどうかが伝わります。

ラベルを上にして注ぐ理由

ビールや日本酒を注ぐときに大切なのが 「ラベルを上にして注ぐ」 という基本マナーです。これは、相手にどんな銘柄や種類のお酒を注いでいるかを見せるため。裏返したまま注ぐと「雑に扱っている」と感じられることもあります。小さな所作ですが、相手への敬意が伝わるポイントです。

日本酒の場合は、瓶を両手で持ちラベルを上にして注ぎます。ビールなら右手で瓶の底、左手で瓶の首を軽く支え、グラスの七分目を目安に注ぎましょう。

注ぐ前の一言でさらに好印象

ただ注ぐだけではなく、グラスに手を伸ばす前に 「失礼します」 と声をかけるとより丁寧です。相手がグラスを持ち上げる前に一言添えることで、「強制的に注いでいる」のではなく「お伺いを立てている」姿勢が伝わります。

さらに「お口に合うかわかりませんが」など軽い言葉を添えれば、場の雰囲気も和みます。形式的になりすぎず、自然体を意識しましょう。

受けるときのマナーも忘れずに

新人は注ぐ側だけでなく、注がれる側のマナーも押さえておくと安心です。

  • グラスを両手で持つ
  • 「ありがとうございます」と一言添える
  • 口をつけてからテーブルに置く

この3点を守るだけで、「わかっている新人だな」と印象が変わります。

飲めない人はどうすればいい?

お酒が苦手な人も少なくありません。その場合は無理に飲む必要はありませんが、注ぐ側としてのマナーは実践できます。自分が飲めなくても「注ぐ役」で場に参加することで、気配り上手として信頼を得られるでしょう。逆に「私は飲めません」と言って何もしないと、少し距離を置かれる可能性があります。

また、自分に注がれそうになったら「お気持ちだけで大丈夫です」と笑顔で伝えれば角も立ちません。

まとめ

  • ラベルは上向きに:相手に銘柄を見せ、丁寧さを伝える
  • 注ぐ前に「失礼します」:一言添えるだけで好印象
  • 受けるときは両手&感謝の言葉:新人らしい礼儀を忘れずに
  • 飲めなくても注ぐ役で参加:気配りが信頼につながる

飲み会はリラックスの場であると同時に「新人のマナーが見える場」でもあります。細かな所作を意識することで、自然と評価を高めることができるのです。


📚 出典

  • 全日本冠婚葬祭互助協会「お酒のマナー」
  • サントリー公式サイト「お酒の注ぎ方マナー」
  • マイナビニュース「飲み会でのビールの注ぎ方」