Day8:ストレス指数の考え方 ― 数字で見える心のバランス

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Day8:ストレス指数の考え方 ― 数字で見える心のバランス

🌱 はじめに

「なんとなく疲れているけど、理由がわからない」
「気づいたらストレスが溜まって爆発してしまう」
そんな経験はありませんか?

実は、ストレスは“感情”の問題だけでなく、数値で可視化できる 側面があります。
今回は「ストレス指数」という考え方を通して、心の状態を数式で整理してみましょう。


📊 ストレス指数とは?

ストレス指数とは、心身にどれだけ負担がかかっているか を数値化するための目安です。
有名なのが「社会再適応評価尺度(SRRS)」という心理学的な指標で、人生の出来事ごとにストレス値(ライフイベントスコア)が割り当てられています。

例:

出来事ストレス値
配偶者の死100
離婚73
転職36
引っ越し20
休暇13

合計点が高いほど、ストレスの蓄積リスクが上がります。
これは「悪い出来事」だけでなく、「良い出来事」でも変化が大きいとストレスになる点が特徴です。


💡 自分のストレスを数式にしてみよう

ストレスをより身近に感じるために、次のような簡易式で考えてみましょう。

ストレス指数 = 負担度 × 頻度 - 回復度

  • 負担度:仕事量・人間関係・生活の変化など
  • 頻度:それがどれくらいの頻度で起こっているか
  • 回復度:休息・趣味・睡眠などの回復要素

この式を使うと、「疲れているのに原因がわからない」という状態を客観的に見つめられます。


🌿 ストレスを軽くする3つの方法

  1. 「回復度」を増やす
     睡眠時間を確保する、自然の中を歩く、好きな音楽を聴くなど。
  2. 「負担度」を減らす
     完璧を求めすぎない。人に頼る勇気も大切。
  3. 「頻度」を下げる工夫
     ストレス源が避けられない場合は、回数を減らす工夫を。
     例:週1回の会議を2週に1回にするなど。

🎯 自分の「心の残高」を意識しよう

ストレスは“借金”のようなもので、溜まりすぎると返すのが大変になります。
日々少しずつ「回復時間」を積み重ねることで、心の残高をプラスに保つことができます。


🌅 まとめ

ストレスは見えないものですが、「指数」や「数式」で考えると、自分の状態を冷静に把握できます。
大事なのは、「ストレスをゼロにする」ことではなく、「ストレスと上手に付き合う」 こと。
数値化は、その第一歩です。今日から“心の方程式”を意識して、バランスの取れた1日を過ごしましょう。


📚 出典

  • Holmes, T.H. & Rahe, R.H. “The Social Readjustment Rating Scale” (1967)
  • 厚生労働省「こころの健康づくり」
  • 日本ストレス学会『ストレス科学ハンドブック』