謎バズ30
Day8:人類がテレパシーを使える日は来る?
「心が読める」というテレパシーはSFの世界でおなじみですが、現実の科学で実現する日は来るのでしょうか。

現代の脳科学では、脳波を解析して言葉や映像をある程度「読み取る」技術が研究されています。
実際、被験者が見ている映像をAIが再構成する実験や、脳波を使って文字を入力する研究は進んでいます。
ただし、それは「思考を外部に翻訳する」技術であり、純粋な意味でのテレパシーとは異なります。
人間同士が直接意識をやりとりするには、脳と脳をつなぐインターフェースが必要となるでしょう。
未来には脳科学とAI、ナノテクノロジーが融合し、ある程度「意識の共有」が可能になるかもしれません。
ですが倫理的・プライバシー的な問題も大きく、実現したとしても社会に受け入れられるかは未知数です。
皆さんはテレパシーが使えたらどんな世界になると思いますか?
まとめ
科学的な「脳波通信」は進歩しているが、完全なテレパシーは未だ非現実的。
実現可能性と倫理問題が今後の課題。
📖 出典・参考文献
- Nicolelis, M. A. L. (2011).
Beyond Boundaries: The New Neuroscience of Connecting Brains with Machines—and How It Will Change Our Lives.
→ 脳と機械のインターフェース(BMI/BCI)の研究をまとめた著作。脳活動を外部機器へ直接伝達する技術の可能性を紹介。 - Pais-Vieira, M., Chiuffa, G., Lebedev, M., Yadav, A., & Nicolelis, M. A. L. (2013).
Building an organic computing device with multiple interconnected brains.
Scientific Reports, 3, 1317.
→ 複数の脳をインターネットでつなぎ、情報を共有する実験。テレパシーに近い「ブレイン・ネットワーク」の試み。 - Lee, J. H., et al. (2017).
Non-invasive brain-to-brain interface (BBI): Establishing functional links between two brains.
PLOS ONE, 12(4), e0174567.
→ 非侵襲的に脳同士を接続する「ブレイン・ツー・ブレイン・インターフェース」の研究。 - スタンフォード大学 神経科学研究所
→ 脳波や神経活動を読み取り、意図を解読する「思考解読」の研究を進めている。
✅ 補足
- 「超能力的なテレパシー」には科学的根拠はない。
- ただし 脳波解読・BCI技術 の進歩により、近未来的な「人工テレパシー」が現実味を帯びてきている。